共同通信:失業率16年ぶりの低水準 3.5%、雇用情勢改善

記事要約

総務省が27日発表した5月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.1ポイント低下の3.5%に改善し、1997年、16年5カ月ぶりの低水準になった。厚生労働省が同日発表した5月の有効求人倍率(同)も、前月比0.01ポイント上昇の1.09倍と18カ月連続で改善し、92年6月の1.10倍以来、21年11カ月ぶりの高水準になった。
 人手不足感から企業の採用意欲が強まっており、雇用情勢改善の動きが続いていることを示した。

疑問

  • ほんとに雇用状態は改善されているのか?

考え・主張

このニュースは、普通に考えればとても明るいニュースである。しかし、このニュースには、あくまで完全失業率がどうのこうのということしか書かれていない。
そう、じつは有効求人倍率は改善されているが、仕事の質は悪くなっている一方なのだ。なんと、いまや求人の6割が非正規雇用になっているのだ。非正規雇用ではとても安定した生活はおくれない。また、一般事務の求人倍率は0.24と4人に一人しか受からないのに対し、建築土木は5.56倍というとてつもない人出不足となっている。これらにより、実は今、やりたい仕事に就くのがとても難しい。1.09倍という求人倍率は、あくまで仕事を選ばなかった時の話である。見かけ上の雇用状態の改善だけでなく、質の面での雇用状態改善に、政府はもっと力を入れてほしい。

その他

特になし